稲敷市立歴史民俗資料館
特別展「御仏のかたちII」 (終了しました)
神宮寺所蔵の「木造聖観音菩薩立像」(写真1)は修復作業を経て、平成17年に県の指定文化財となり、今回が指定後初めての一般公開となります。ほぼ等身大の観音様のお姿は圧巻で、平安風の優美さを示す作風は心を和ませてくれます。
今回の展示に先立ち、資料館では桜川地区の寺院などを踏査し、新たに注目すべき像を見出しました。その一つが安穏寺所蔵の「木造不動明王立像」(写真2)です。衣紋の彫の浅さなどに平安風が見られ、寄木造りや玉眼などの技法には鎌倉時代の特徴が見られます。憤怒を表した面部の表情といい、県内でも鎌倉初期の好作例です。
最後にアルカイック・スマイルをたたえた「木造大日如来坐像」(写真3)を紹介します。この像は面部の表情には7世紀代の飛鳥仏のような笑みを浮かべています。
ぜひご来場いただき、その眼でご確認ください。
会期
平成19年10月10日(水)~11月25日(日)(休館=月曜、10月31日(水)、11月23日(金))
特別展講演会
講師に、後藤道雄先生(茨城県文化財保護審議委員)をお迎えして、特別展講演会「満願寺如来立像と茨城の古代金銅仏」を行います。
【日時】 11月11日(日)午後2時~
【場所】 図書館2階視聴覚室
問い合わせ先
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