いなしきで自分らしく輝く女性にインタビュー!
毎年6月23日~29日は「男女共同参画週間」です。男女共同参画週間に合わせて、
いなしきで自分らしく輝く竹内美穂さん(元 稲敷市総合計画等審議会委員)にお話を伺いました!
※竹内さんは、令和5年7月~令和6年3月に稲敷市総合計画等審議会委員として第3次稲敷市総合計画の策定にご協力いただきました。
市の審議会委員をしようと思った理由は何ですか?
社会人になり稲敷市の実家を出てからUターンするまでの間に、ライフステージの変化に伴い国内外で6回引っ越しをしました。風土や規模の異なるまちで暮らしたことや、その間にも会社員から学生、個人事業主、人の親など立場も変わりましたので、その経験が審議会に役立つかもしれないと思い応募しました。子育てをしながら感じるまちの不便などについて、これは直談判のチャンスか!?という期待もありました。
審議会に参加してみていかがでしたか?
まさに産学官民が一堂に会し、多角的な視点からの意見が興味深く、もっと聞きたい話したいと思いました。市外の方からの指摘で、諦めていた不便に目から鱗な解決案が出たことや、市の魅力の再発見も印象深かったです。
総合計画をたくさんの方に読んでいただきたいです。そして家庭や職場、学校で共感や疑問について意見交換を重ねてゆくことで、計画がより立体的になり、大きな推進力を生むと思います。
子どもが小さく日々家庭にこもりがちだったのですが、審議会への参加で久々に自分主体で社会と繋がり、背筋が伸びました。今後も環境や地方創生についての学びを続けたいです。
ワーク・ライフ・バランスについてどう思いますか?
巷ではストレスコントロールとか、自分で自分の機嫌をとるとか色々な指南がありますよね。会社員だった頃、心の拠り所は趣味にありました。ライフのためにワークに励むというバランスの取り方です。フリーランスで仕事をしていた頃は好きなことと仕事が直結していたので、徹夜でパソコンに向き合っても苦ではありませんでした。今は家事や子育てが主たる任務なので、ワークとライフの境目がありません。子が育つ楽しみや朝ドラを見る日課など息抜きはありつつ、しかし考えてみれば、お金や時間を自分のために自由に使っていたあの頃の充足感と、バランスをとっている気がします。
「女性活躍」「協力」についてどう思いますか?
一番身近な活躍する女性は母です。両親は昔から共働きで、スーツを着て会社勤めをする母と、家の一角で自営業をする父です。昔は学童保育がなかったので、学校から帰ると父の仕事部屋の隅で遊ぶこともありました。今はその席に私の子どもたちが座っています。
現在我が家は3世代同居なのですが、子どもたちにとって祖父母の部屋は居場所の一つになっています。ちなみに私は外孫だったので、内孫と祖父母の遠慮ない距離感が新鮮で羨ましくもあります。今日も審議会の日も、末っ子は「うちのおとな(子どもの言葉を借りるところの)」と留守番しています。今は私が我が家の総務担当ですが、ライフステージに合わせて「うちのおとな」の役割分担は変化していくと思います。
「男女共同参画」「自分らしさ」についてどう思いますか?
「個人の能力・努力によらない格差があることは否めません」
内閣府の男女共同参画局のサイトの一文です。数年前には医大の不正入試問題もありましたよね。その根底にある女性は結婚や出産を機に辞めやすいから採用しづらいのだという理屈に、少し納得してしまう自分も恥ずかしながらアップデートできていないのだと思います。でもこれは裏を返すと、男性あるいは正規雇用された人は生活を顧みず長時間労働と永年勤続をよろしく!と言われている。そう思うとギクッとする人も多いのでは。
社会構造や根付いた性別分業意識は一朝一夕では変わらなくても、せめて子どもには、男の子でしょ、女の子でしょ、お兄ちゃんでしょ、といった声かけをしないよう心がけています。自分らしさは自分で決めて欲しい。私自身もまだまだ、自分の個性とは何ぞやと思いあぐねている日々ですが…。
ITの進化で、働き方や社会との関わり方の選択肢が増えてきました。『ハンチバック』で芥川賞を受賞した市川沙央さんは、身体的な理由で仰向け姿勢でタブレット端末を使い「執筆」するそうです。
他人を属性への先入観で評価しない。代わりにまずは、自分自身の「好き」や「得意」を理解し大切にする。そしてここぞというチャンスが来たら真っ先に手を挙げられる準備をしておくことが、誰に何を言われても気にしない強さになったり、自分らしく居心地のいい生き方をさじ加減する知恵になったり、結果的に多様性に寛容になれるのかもしれません。
竹内さん、お忙しいところ快くインタビューにご協力いただきありがとうございました!!
審議会委員などで力を発揮していただける女性を募集しています!
市では、政策・方針決定過程への参画をはじめ、あらゆる分野への女性の登用を推進するため、女性人材登録制度へ登録していただける方を募集しています。詳しく見てみる→「女性人材登録制度」(別のページへ移動します)
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは秘書政策課 男女共同参画担当です。
稲敷市役所 3階 〒300-0595 稲敷市犬塚1570番地1
電話番号:029-892-2000(代表)
メールでのお問い合わせはこちら- 2024年5月16日
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