視察研修に初参加 No.05
先日(8月4日から6日)、龍ケ崎地方衛生組合・稲敷広域管理者等研修会の視察研修に市長就任後初めて参加させていただきました。
一日目の視察先は、富山県の「クリーンセンターとなみ」(一般廃棄物処理施設)で、最新式の処理施設であることはもちろん、運転管理についても24時間監視システムが導入された理想的な施設でありました。さらに、ごみ分別や出し方を丁寧に分かり易くまとめた「ごみ分別便利長(ごみ辞典)を各家庭に配布して、処理施設と資源の有効活用を徹底するなどハード、ソフトの両面で大いに参考になりました。
二日目は、長岡市消防本部で、平成16年10月23日に起きた新潟県中越大地震における消防活動について研修をしてまいりました。
「突然、すべてのものが停まり、村内の状況把握ができない。道路も通信設備も使えない。対策本部はただあせるだけ。山間地の生命線は道路であり、通信網である」(長岡消防本部の話)。災害対策には、まず災害に強い道、複数の道が必要だと痛感しました。特に山間地にはそのことが際立っていると思います。被災地の復旧はまず道路から、と国直轄で行われたようです。
現在は、地域の総力をあげた取り組みにより着実な復興を遂げ、錦鯉が泳ぎ棚田に稲穂が揺れるまでに地域が再生されました。
そして、長岡は戦災で焼け野原となりましたが復興した「まち」です。また「米百俵」の逸話でも知られています。戊辰戦争で敗れた長岡藩の財政窮乏に対して贈られた「百俵の米も、食べてしまえばなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵になる」と、米を売り、教育にあてたというものです。
長岡市は、この「米百俵の精神」を更に高めるため、長岡市米百俵財団を設けて、青少年の海外留学制度や、育英資金、東京の学生寮設置等をして将来のための人材育成・教育に力を入れております。
震度6強という強震に見舞われ、家が水没した山古志地域の復興にも、この「米百俵」の精神が活かされているような思いがしました。復興への取り組みのなかで、人の和が強まり、知恵が生まれ、新しい時代に積極的に立ち向かっていく人材が育ってきているのではないでしょうか。「復興は新しいまちづくり」と考えさせられた一日でした。
▲今回の視察で目にした、まだ修復されていない被災現場
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メールでのお問い合わせはこちら- 2009年9月29日
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