県内における飼い犬・猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染事例について(注意喚起)
県内における飼い犬・猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染事例について(注意喚起)
令和7年5月に、茨城県内において、ペットとして飼われている猫が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染し、死亡する事例が発生しました。
また、同年6月には、県内で飼われているペットの犬からも感染が確認されました。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに刺されることで、同ウイルスに人や動物が感染する感染症です。
なお、SFTSを発症している動物との接触により人が感染することもありますので、犬や猫などのペットを飼っている方は、ペットがマダニに刺されないように、そしてペットから人に感染しないようにご注意ください。
茨城県内で発生した事例の概要
飼い猫の事例
・令和7年4月下旬頃、屋内飼養の猫が、一時的に屋外へ逃げてしまい、その後、家に戻った際に多数のダニが耳に付着していることが確認された。
・約2週間後に、高熱や食欲低下、嘔吐などの症状が見られたため、動物病院を受診し、治療を続けていたが、その3日後に亡くなってしまった。
・動物病院からの依頼を受け、茨城県衛生研究所において検査を実施した結果、SFTS陽性が判明した。
※ 飼い主等への感染は確認されていません。
飼い犬の事例
・令和7年6月上旬頃、屋内飼養の犬(散歩での一時的な外出あり)が、元気消失、食欲低下、鼻水、咳の症状が見られたため、動物病院を受診し、継続して治療を受けていた。
・SFTSの感染を疑った動物病院からの依頼を受け、茨城県衛生研究所において検査を実施した結果、SFTS陽性が判明した。
・動物病院での治療により、約5日後に症状は回復している。
※ 飼い主等への感染は確認されていません。
犬や猫を飼っている方へ
犬や猫などのペットを飼っている方は、次の点にご注意ください。
・ペットがダニに咬まれないように、猫は屋内飼養に努め、犬は散歩後にダニの付着を確認した際はすぐに取り除きましょう。
・ペットにダニの駆除・予防薬を定期的に投与しましょう。
・ペットが発熱や消化器症状等の体調不良が見られた時は、早めに動物病院を受診しましょう。また、体調不良のペットに触れる際は、手袋を着用し、咬まれないよう注意しましょう。
・食べ物を口移しで与えるなど、ペットとの過剰な触れ合いは控えましょう。
なお、飼い主自身もSFTSを疑うような体調の異変を感じたら、早めに医療機関を受診してください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
人の場合、6日~2週間程度の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主症状とし、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状を伴うこともあります。
国内での感染者は増加傾向にあり、特に高齢者は重症化しやすく、亡くなる方もいます。
詳細については、以下の厚生労働省ホームページをご参照ください。
問い合わせ先
- 2025年7月9日
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