新型コロナウイルス感染症に関する人権への配慮について

　このたびの新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともに、罹患された方

およびそのご家族の皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。

　５月１４日に茨城県を含む３９県において緊急事態宣言が解除されました。市民の皆さまや事業者の皆さまには、

不要不急の外出自粛や営業の休業要請などにご理解ご協力をいただき心より感謝を申し上げます。

　また、病院などの医療関係者、障がい者施設、高齢者施設等で働く皆さまには、見えないウイルスの感染リスクを

伴うなか、日々ご尽力いただいき心より感謝を申し上げます。

　そのような中、医療従事者、介護従事者、感染者やその御家族、濃厚接触者等に対しまして、「病院に行くとコロ

ナに感染する」、「あの施設から感染者が出た」、「あの人は医療従事者だからウイルスを持っているのでは」など、

いわれなき風評や不確かな情報に基づく差別的な言動や情報の拡散というひっ迫した状況の中で働いている皆さまの

士気の低下や御心労を重ねるような事例が報告され心を痛めております。

　市民の皆さまには、最前線で命を救うために医療や介護などに従事されている皆さまに対しまして、感謝と励まし

の気持ちを忘れず、正しい情報に基づいた冷静な行動と人権意識をもった対応をお願いします。また、第２波、第３

波の感染拡大が危惧されておりますので、引き続き油断することなく慎重な行動と備えを心掛けていただきたいと思

います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和２年５月２０日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　稲敷市長　筧　信太郎

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